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LOST AND FOUND DX REPORT / ID-03

忘れ物返送代行サービス 7社比較

ホテルのカウンターで配送用の段ボールに詰められる忘れ物

返送代行を「誰が、どこへ、いくらで」読み解く

最終更新日:

本ページの比較表は、各社の公式サイトに掲載されている提供会社、事業内容、返送の流れ、料金や決済の公表有無など、公開情報で確認できた事実項目だけを並べています。順位付けや優劣の判断は行いません。確認できなかった項目は「公式サイト参照」としています。料金は2026年10月時点の公表値で、変動するため最新の額は各社公式サイトでご確認ください。

預かった忘れ物を持ち主に返す仕事には、二つの局面があります。一つは国内での返送です。もう一つは、帰国後の訪日客に対する海外への配送です。国内の返送は、宅配便の依頼と梱包で完結するため、施設が自前で行うことも多くあります。一方、海外への発送では、機内に持ち込めない品物の分別、通関書類の作成、本人確認、海外への支払いといった細かな手続が組み合わさります。これらを業務として引き受ける事業者が、本ページの比較対象です。

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各社のサービスは、対象となる品物や地域が更新される場合があります。決済方法や手数料も、契約時点の条件が優先されます。この比較表は、各社の違いを判断するための起点であり、契約条件の確認先ではありません。

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比較表:忘れ物返送代行 7社

サービス提供元本社・拠点業態主な対象返送手段公表料金・決済
Lost Item Delivery(LID・ワスラック)Lost Item Delivery株式会社大分県別府市(大分市にオペレーション事業部、東京都中央区に東京事務所)宿泊施設向け代行+利用者から直接依頼ホテル・旅館・観光施設の忘れ物(大阪観光局との連携を公表)施設から集荷し、海外へ配送。管理システム「pickture」との連携も公表料金は公式サイト参照。古物商の許可番号を公表、経営革新計画の承認を公表
TUMOCA Express(ツモカエクスプレス)公式サイト参照公式サイト参照旅行サポート・物流サービスホテル・旅館・レンタカー・警察署など多業種の忘れ物。大手ホテルチェーンの導入を公表施設側が専用フォームで依頼し、料金決済を含めて海外へ発送料金の公表なし(要問い合わせ)
Lost and Found Japan公式サイト参照公式サイト参照落とし物・忘れ物の国際配送代行空港・駅・ホテル・観光施設で拾われた品物国内は着払い等で当社倉庫へ受取、海外はEMSまたはDHLで発送基本料金3,000円・着払いサービス5,500円等を公表。決済はPayPal・銀行振込・Wiseと公表
国際忘れ物サポート代行サービス株式会社カマタ大阪府大阪市北区DM発送代行事業者の関連サービスホテル・旅館などで預かった忘れ物の海外発送施設から簡易梱包で受領し、本梱包・国際発送用の梱包を同社が対応料金の公表なし(要問い合わせ)。受付確認後、通常5営業日以内に発送手配と公表
Japan Lost and Found Service公式サイト参照公式サイト参照捜索・回収・国際配送の請け負い鉄道・空港・ホテル・タクシー等で失くした品物日本国内の施設から回収し、FedEx(EMSも利用可)で海外へ発送捜索150ドル・回収と配送300ドル・フルサービス400ドル等を公表。決済はStripeと公表
PostalFly公式サイト参照公式サイト参照空港・航空会社等からの遺失物回収・配送空港・航空会社・レンタカー営業所・遺失物取扱所に保管された品物回収情報と配送先住所の送付→見積もり→回収→海外配送見積もりを1時間以内にメールで返信すると公表。料金表は公式サイト参照
BelongBack公式サイト参照公式サイト参照遺失物の捜索・返却のサポート(海外提供)空港・航空会社・ホテル・鉄道などへの届出対象施設への届出を代行し、回収した品物を海外へ配送35.90ドルからの料金を公表。決済方法等は公式サイト参照

2026年10月29日時点、各社公式サイトに基づく整理。料金・決済・対応範囲は更新されるため、ご利用前に各社公式サイトで確認してください。

7社の概要(公表情報に基づく)

比較表で並べた7社を、公式サイトで確認できた範囲で整理します。多くの事業者が、料金や対応範囲を個別見積もりで提示する点が、この分野の共通する特徴です。また、法人名や所在地を公表していない事業者が目立つため、利用者側は本人確認と決済の安全を確認してから依頼する手順を意識する必要があります。

Lost Item Delivery株式会社(LID・ワスラック)

LIDは、Lost Item Delivery株式会社が運営する訪日客向けの忘れ物代行配送サービスです。公式の会社概要ページには、代表取締役の氏名、創業年、法人設立年、所在地(大分県別府市、大分市、東京都中央区)が明記されています。宿泊施設が依頼するだけで、ゲストとの連絡、本人確認、料金案内、決済、梱包、海外発送までを行う形が紹介されています。大阪観光局との連携、経営革新計画の承認、古物商の許可番号も公表されています。

2026年1月には、管理システム「pickture」とのサービス連携開始が両社のページで報告されています。同社は海外配送の範囲で、ワイヤレスイヤホンなど国際郵便では送れない品物の留意点も説明しています。料金体系の詳細は公式サイトの問い合わせによる方式です。

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TUMOCA Express(ツモカエクスプレス)

TUMOCA Expressは、旅行者の荷物サポートとホテル忘れ物の国際配送を組み合わせたサービスです。公式サイトには、大手ホテルブランドの多数導入とメディア掲載歴が記載されています。ホテル・旅館・レンタカー・警察署で発生した忘れ物を、料金決済まで含めて海外へ発送するのがうたい文句です。国内全国各地にサポートセンターを展開するとも説明されています。

依頼は施設側が専用のフォームから行います。ゲストの同意、受取人情報、忘れ物の内容、梱包サイズ、重量をフォームに入力する設計です。ワイヤレスイヤホン等の充電収納ケースは航空危険物として海外発送できないことが、フォーム上の注意書きで明示されています。運営会社の商号と所在地は、公式サイト上で確認できませんでした。関西経済産業局の公式note記事でも紹介されています。

Lost and Found Japan

Lost and Found Japanは、日本で拾われた品物を代わりに受け取り、海外の自宅へ配送する代行サービスです。公式サイトには、問い合わせ・受取・梱包・決済・国際配送・お届けという4〜7段階の流れが図解されています。料金シミュレーションページには、着払いサービス5,500円、東京内での直接引き取り10,000円、成田・羽田の引き取り15,000円、再梱包500円など、具体的な単位の金額が掲載されています。

また、よくあるご質問には、警察から財布を代引き発送する場合の費用の内訳が例示されています。基本料金3,000円、代引き料、支払い手数料を合算する形で説明されます。海外配送はEMSまたはDHLの選択式、決済はPayPal・銀行振込・Wiseへの対応が明記されています。法人名と本社所在地は、公式サイト本文では確認できなかったため、比較表では公式サイト参照としています。

株式会社カマタ

株式会社カマタは、大阪市北区に本社を置くDM発送代行事業者で、国際忘れ物サポート代行を関連サービスとして提供しています。公式サイトには、会社概要・所在地・サービス内容の各ページが用意されています。内容は、ホテルや旅館から簡易梱包のまま同社へ品物を送り、同社が本梱包と国際発送用の梱包を行い、海外へ発送する仕組みです。よくあるご質問には、「受付確認後、通常5営業日以内に発送手配」というめやすが書かれています。

料金・対応地域・決済方法は、問い合わせによる方式と説明されています。直送代行という確立した事業の経験を持つ会社が、ホテル向けの忘れ物発送を関連サービスとして手がける例で、法人名と所在地が確認できる点が比較表の中では特徴的です。

Japan Lost and Found Service

Japan Lost and Found Serviceは、日本での遺失物の捜索・回収・国際配送を一括して請け負う英語圏向けサービスです。公式サイトには、日本国内の施設への連絡代行、品物の回収、安全な梱包、海外配送までの流れが英語で紹介されています。決済はStripe、主な配送はFedExで、条件によりEMSも利用可能と説明されています。料金ページでは、捜索サービス150ドル、回収・配送サービス300ドル、フルサービス400ドルといった区分が示され、初回調査費30ドルだけを先に支払い、品物が見つかった場合に残額が発生する設計が明記されています。

創業者の氏名と経歴が公式サイトで紹介されている点は、他社と異なる公開の姿です。一方で、法人名・本社所在地は確認できず、比較表では公式サイト参照としています。帰国後に品物が見つかった訪日客を主対象とする切り口で、施設からは直接的に営業する形ではないのも特徴です。

PostalFly

PostalFlyは、空港・航空会社・レンタカー営業所・現地の遺失物取扱所に保管された品物の回収と海外配送を提供するサービスです。公式サイトには、遺失物取扱所への連絡、参照番号と回収手順の受領、回収情報と配送先住所の送付、1時間以内のメール見積もりという手順が英日混在で紹介されています。依頼が一つの窓口で完結する構成で、品物が見つかった後の回収と配送までを請け負います。

料金表・決済方法・対応エリアの詳細は、公式ページで確認できませんでした。見積もりメールで個別に確定する方式です。会社名・所在地などの法人情報も、公式サイト参照としています。空港での遺失物という特定の切り口に絞った提供例として、まとめています。

BelongBack

BelongBackは、遺失物の捜索と返却を支援する海外提供のサービスです。公式サイトには、空港・航空会社・ホテル・鉄道などへの届出を代行し、35.90ドルからの料金で提供すると案内されています。日本国内の施設とのやり取りを代行する点は、日本向けの代行事業者と共通です。

サービスの範囲・決済方法・日本語対応の可否は、公式サイトのFAQと料金ページで確認します。法人名・所在地・日本側の窓口の有無は、公式サイトで確認できませんでした。海外の事業者が日本の遺失物を遠隔から回収する構造を示す例として、まとめています。

施設・利用者それぞれの選択の視点

施設側の視点:業務量とコストの置き場所

海外配送を施設が自前で行う場合、梱包、通関書類、外貨決済、問い合わせ対応が担当者の業務になります。訪日客の多い施設ほど、これらが固定の負担になります。代行事業者との連携では、依頼フォームの入力項目、料金決済のどこまでを代行できるか、品物の引き渡しの手順が整っているかを確認するのが実務的な目安です。

利用者側の視点:料金の構造とリスク

代行サービスの料金は、基本料、回収費、梱包料、送料が組み合わさって決まります。見かけの小さな金額の差が、荷物の重量で実際には大きく変わります。また、申込み前に、本人確認、支払いの方法、荷物損傷時の補償範囲を確認しておくことが重要です。公式サイトで料金の一覧を公表している事業者と、都度見積もりの事業者がある点も、比較表の読みどころです。

国内手続と海外配送の境界

警察が保管している品物、あるいは保管期間の経過した品物の扱いについては、遺失物法による手続が優先します。代行サービスは、その手続の後に品物を「配送で運ぶ」業務であり、警察との交渉や返還手続そのものを代行するものではありません。この境界は、品物が「見つかった後」の返送と、品物が「見つかる前」の捜索との、どちらに利用するかを分ける目安になります。制度の詳細は遺失物法と警察手続きのDXで整理しています。

本サイトは遺失物管理・忘れ物対応の制度と業界を公開情報から整理したものであり、個別の手続きや契約に関する助言ではありません。遺失物法・警察の運用は改正されることがあるため、手続きは最寄りの警察署・各施設の公式情報をご確認ください。